第2回 連句
2019年4月20日スタート!
順番
1 与太郎 2 稚女 3 すみれ 4 十忽 5 めんこ 6 庵々
7 みみず 8 苦楽亭 9 鉄平 10 智 11 風樹
初折/オモテ
発句[春] 旅立ちや暦で払う春埃 奈津
脇句[春]
かすまぬ空を求める繍眼児 与太郎
第三[春]
夏近し出航のテープ波に揺れて 稚女
4句[雑]
柳絮飛ぶ運河日本海へ すみれ
5句[月の定座/秋]
月待の宴の陰で紅を引く 十忽
6句[秋]
尻尾隠して案山子とダンス めんこ
初折/ウラ
7句[秋]
影法師踊る足元すだく虫 庵々
8句[雑]
朝靄の中薄葉蜻蛉 みみず
9句[雑]
青空や孫の太もも躍動す 苦楽亭
10句[雑]
張り直されしゴールテープ 鉄平
11句[雑]
終電の過ぎゆく音を溶かす闇 智
12句[雑]
土曜の夜のひそひそ話 風樹
13句[夏]
夏空やわたしはわたしと二歩進む 与太郎
14句[月の定座/夏]
前途洋々仰ぐ月涼し 稚女
15句[雑]
棒持ちて絡めてみたしレンズ雲 すみれ
16句[雑]
期待外れの縁日の店 十忽
17句[花の定座/春]
花ひらりテントに隠れ季節越し めんこ
18句[春]
深(ふ)けの眠り高層ビル朧 庵々
名残折/オモテ
19句[春]
おぼろ月満潮の刻を日本海 みみず
20句[雑]
西の男は盾矛持って 苦楽亭
21句[雑]
誰を待つともなく眠る鞘のなか 鉄平
22句[雑]
夢の合間に星は消えゆき 智
23句[冬]
降りてみればたったひとりの駅の雪 風樹
24句[冬か雑]
隣りの駅の行き先表示 与太郎
25句[恋の句]
ゆきおんなの冷たき唇に熱きキス 稚女
26句[恋の句]
眸と眸が合いてうなづく二人 すみれ
27句[雑か恋]
誘えばサーフボードで恋が浦 十忽
28句[雑か恋]
ウェットティッシュの口紅の痕 めんこ
29句[月の定座/秋]
夕月よゲリラ雷雨だ隠れろよ 庵々
30句[秋]
ピアノソナタに秋の「月光」 みみず
名残折/ウラ
31句[秋]
稲刈り機光の筋もかりとって 苦楽亭
32句[雑]
裏ぶたにつく黄色いたくわん 鉄平
33句[雑]
客人へお茶請け運ぶ小さき手 智
34句[春か雑]
北国街道梅の道ゆき 風樹
35句[花の定座春]
花待たず先へ先へと後ろ髪 与太郎
挙句[春]
蕪村まねきて春野に詠う 稚女