第1回 柳橋句楽部 連句「橋の上」
2018年9月16日開始 〜 2019年3月26日終了
順番
1 十忽 2 鉄平 3 めんこ 4 苦楽亭 5 風樹 6 すみれ
7 稚女 8 与太郎 9 みみず 10 智 11 庵々
初折/オモテ
脇句[秋]
仕込みは万端バッカス祝う 十忽
第三[秋]
秋雷や座頭市の欠け刃 稚女
4句[秋]
稲を刈り取る妻の首筋 めんこ
5句[月の定座/秋]
色白のうなじにほくろ白い月 苦楽亭
6句[雑]
澱みに浮かぶ戸籍は誰か 風樹
初折/ウラ
7句[雑]
8句[雑]
死体流るるガンガに契る 稚女
9句[雑]
約束を忘れてこけて朝ぼらけ 与太郎
10句[雑]
カーテンを閉じ昨日への旅 みみず
11句[雑]
砂時計差し込む光で止まる時 智
12句[雑]
春夏秋冬夢のまにまに 庵々
13句[月の定座/冬]
隠れ家の天窓高く凍つる月 十忽
14句[冬か雑]
梯子を登る女の足裏(あうら) 鉄平
15句[冬か雑]
森の奥ギシリギシリと冬の唄 めんこ
16句[雑]
ミミズク眠れず月見て過ごす 苦楽亭
17句[花の定座/春]
花の川記憶の境をどこまでも 風樹
18句[春]
紙風船は国道渡る すみれ
名残折/オモテ
19句[春]
20句[春]
舞う花を背に振る指のしわ 与太郎
21句[雑]
花影や生命線の切れるとき みみず
22句[雑]
いのちを紡ぐ戦火の中で 智
23句[雑]
焼土の芽大樹となり日かげる 庵々
24句[雑]
線を引いたら三角ベース 十忽
25句[恋の句]
A子×B子と割るチョコレート 鉄平
26句[恋の句]
机の端のイニシャル薄れ めんこ
27句[雑か恋]
初恋の人大鼾のやすらぎ 苦楽亭
28句[雑か恋]
ひそときこえる弔いの庭 風樹
29句[月の定座/夏]
えご咲くや朝月かかる峡の空 すみれ
30句[夏]
利己も自我も暑さに負ける 稚女
名残折/ウラ
31句[夏]
32句[雑]
てのひらに消ゆる春雪の花 みみず
33句[雑]
神消えてまだ残されし大鳥居 智
34句[雑]
来ぬ人を待つグリーンベレー 庵々
35句[花の定座/春]
綻びを綾とみなして花衣 十忽
挙句[雑]
橋の上で縄跳ぶ連衆 鉄平